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悲話(SM小説) 貢ぎS女強制M転家畜奉仕

S女彩の最下層転落 M男奉仕⑤

このお話は以下の続きとなります。
未読の方は先にそちらからお読みくださいね。

S女彩の最下層転落 M男奉仕④

<執筆内訳>

彩の半生(プロローグ) ※彩視点 (執筆者:理名)

依頼(プロローグⅡ) ※依頼人・理名視点(執筆者:理名)

S女彩の最下層転落 M男奉仕①~④ (執筆者:凛)

本作 (執筆者:理名)


注文した食事とお酒を飲みながら数曲のカラオケをする。
この呑気な時間も彩を店から連れ出す大切な手はずだ。

例えば妻が居ながら、独身女を奴隷にするS男のほとんどはその存在を妻にバレないように気を遣う。
奴隷と泊りがけで調教を行うなら、「急な残業で帰れない」と当日言うべきか、前もって「出張が入った」と言うべきか。

より怪しまれない可能性が高い方を選択するだろう。

地下組織はそれではいけない。可能性の低い方を選択するくらいではプロとは言えない。
可能性0を自ら創りだすのだ。

万が一店員が怪しんだら?
万が一彩の友達が心配したら?
万が一彩のSM店が連絡を入れたら?

あらゆる可能性を想定し、前もってその芽をつぶす。
その想定力は想像力・妄想力とも似ている。

つまり想定する力を多く介在する人物は、まんまSMの力もある。
だってそうでしょう?

どうやったら苦しいか、どうやったら惨めか、どうやったらプライドを折れるか。
それは全て想定する力であり、相手の心情・心境を想像する力。

対価を得るために人は行動する。
自らのスキルや、時間、創作。

それらを社会に提供し、その対価としてお金を得る。
その当たり前の資本主義のルール。

対価とは自分の行動の見返りに、他者から価値あるものを受け取ること。

私たちはリスクの伴うこの仕事を代行することで、それなりの対価を得ている。
人の肉体や精神を破壊することは、自分の精神も時に破壊してしまう。

人として生を受けた者ならば誰もが持っている良心の呵責や、罪悪感。
それらをすり潰すことを繰り返している私たちは相応のダメージを得る。

この女はどう?
こいつの提供している価値ってなんなの?

ただ、連絡してきた男どもの性的欲求の解消を禁止して
お金を得ている。

そんなものは誰でもできる。

「こんにちは」「射精禁止ね」「お金振り込め」

この3つをbotの様に言い続けているだけ。
〔虐めてくれるなら誰でもいい男〕と〔お金をくれるなら誰でもいい女〕がたまたま出会っただけ。

そんな二人のうちどちらかが不慮の事故で亡くなっても、どちらかが涙すると思う?
そんなものは出会いとも言わない。

この女にとって生涯忘れることのできない出会いは今夜生まれた。
私と出会ったこと。

おめでとう♡


「そろそろいい時間ですかね」

「そうね。もういいでしょう。念のため嗅がせておくわ」

私はそう言うとハンドバックから液体と取り出した。

「凛。このマスクしておいて」

「は、はい。なんですかそれ?」

「これをハンカチに染み込ませて気体化したものを嗅がせておけばあと2時間は起きない」

「なるほど…」

ぐったりと”熟睡”している彩の口に、液体を染み込ませたハンカチを当てると
数秒で彩はガクン!とした反応を一度見せ、一瞬目を開き、すぐに白目を見せて
全身の力が抜けるように落ちた。

起きた時は一瞬目覚めたことなど覚えてもいないだろう。

「じゃ、いくわよ」


「もー彩ってば起きてって!!ちゃんと歩いてよー」

「す、すいません!お会計お願いします」

両脇から彩を抱えて受付にやってきた私たちを店員は見慣れた光景の様に見つめる。

「3名様、合計2時間で7,834円となります」

「え?そんなに頼んだっけ?」

「えっと、ルーム代と赤ワイン、生3つ、焼きそば二つに税が入りましてその金額ですが…」

「あーそ。結構高いわね」

「は、はあ…」


「ありがとうございましたー!お客様お帰りでーす」

お店を後にした私たちは店の前の駐車場に停めてある車に足早に向かい、彩を乗せた。

「ふー。いっちょ上がりね笑」

「力抜けてるから重かったですね笑」

「ね。汗かいた分もあとでこいつに身体で払ってもらうわ。あと7,834円もね」

「ねえ、理名さんなんで〔高い〕とか言い出したんですか?」

「あーあれね。普通、お店から誰かを拉致するなら1万円とか払って〔お釣り要らない〕とか言ってさっさとお店を出たいじゃない」

「は、はい」

「それらをわざわざ高いとか、注文内容確認するとか、そんなの超一般の客だよね」

「な、なるほど」

「あの店員もなんだかけち臭い客だったなって記憶が残るでしょ。あれをしなければただの客で、この真ん中の女の人大丈夫かな?ってなるかもしれない。ああしておけば、ケチな客としか記憶には残らない」

「なるほど、そんなこと前から考えていたんですか…?」

「ううん。なんとなく思い付きで」

「…思い付き」

「SMなんて思いつきでどこまで瞬時に想像できて判断できるかの連続よ」

「さすがです笑」

凛はいつも前向きだ。自分一人で人を廃人に追い込めるくらいの能力はあるだろう。
だが、常に上昇志向を持ち、いつも高みを目指している。

私の背中を追いかけ、もっと残酷にもっと冷徹になりたいといつも言っている。

「そういえばあなたの飼ってる友樹とか言う大学生の妹ってJKだったわね」

「はい。先日もお伝えしましたがその妹の上履きとか舌奉仕させてやりたいですね、この女に」

「いいアイデアね。ラップに包んで電子レンジで温めてから与えてあげましょう」

「え、、」

「その方がより臭そうじゃない笑笑」

「さ、さすがです…ところでどこに向かいますか?彩の自宅でも行きます?」

「ううん。私アンケート取ったのよ」
「アンケート??」

「うん。ツ×ッターで」
「理名さんツ×ッターなんてやってるんですか?笑」

「一応やってるわよ。フォロワーはまだ1100人くらいだけど」

「なんのために…?」

「市場調査かな。世の中のSM人口の人たちが何を考え、何を想い、何に悩んでいるのか知っておいた方がいいと思って」
「努力家なんですね…」

「意外と面白いものよ。女装化願望とか、同性に犯されたい男とか、色々いてね。たくさんのヒントをもらってるわ」

「へえ…」

「〔貢ぎ似非S女を徹底的に虐めるならどこ?〕ってアンケート取ったら組織の地下室がいいってみんな言うのでそこに向かいましょう」

「地下室ですか…私は初めて見るんで楽しみです!ちなみに他にはどんなところが?」

「彩の自宅か、ラブホテル、もしくはどっかの森林」

「なるほど、、そこだったらどうするおつもりで…?」

「自宅なら多分私物じゃない?一番高そうな服に放尿させたり。ホテルなら全裸でベランダ出したり、彩のお金でホテルの大人の玩具全部購入するよね。森林なら逆さまで木に縛り付けて枝とかぶっ刺すかもねー笑」

「……。それは、前々から考えていたんですか…?」

「ううん。今の思い付き」

凛との会話を弾ませながら、私は高速道路を飛ばし組織の地下室に向かう。
特殊なルートで借り上げた雑居ビル。

先代はこのビルに表向きは経営コンサルタント業の社名で登記し、そこにデスクやパソコンを用意した。
以前私は「なぜ経営コンサルにしたのか」聞いたことがある。

〔従業員の管理と、奴隷の管理ってどことなく似てるから〕という生返事が返ってきた。

ふふふ。じゃあ、今夜の”従業員”はどんな企業貢献をしてくれるのかしら。


「地下3階のFの部屋に運ぶわよ」

「はーい」

そこは、歯医者をコンセプトに創られた部屋だ。
実際の歯科医院で使われている様な器具が並ぶ。

恐らく実物と違うのは2点。

一つはユニットと言われるこの患者が座る椅子の首・腰・足首に拘束具が付いていること。
もう一つは歯以外を削ること♡

 

 

続き:S女彩の最下層転落 M男奉仕⑥

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