この記事は以下の続きです。未読の方は先にこちらを読んでくださいね。
ゴンゴンゴン
フローリングを”膝”が歩く音が聞こえる。
半開きになっているドアをアタマで押しながらワンコはリビングにやってくる。
ソファに座る私の足元に近づき、ワンコはそのまま額を床に押し付ける。
こいつは本当に頭がいい。
舐め犬。犬ならばドアを開ける際前足は使わない。
アタマで押し入るその演出に”僕は犬になり切っています”という意思を感じる。
「おはようございます…理名様」
「ちんちん」
「は、はひ…」
犬の”ちんちん”のポーズを取り、嬉しそうに舌を出す。
ハアハアと本物の犬の様に息づかいが聞こえるが、下半身を見て、それは演技ではないことを悟る。
「あら、すっかり勃起してるのね」
「う、はい…」
「それで？どの靴が一番いい匂いだったの？」
「青いキレイなヒールがございました…す、少し酸っぱくていい匂いがしました…」
「そう。それで？」
「右足の方がより、おいしゅうございました…」
「ふうん。じゃあ、右足の方がより今頃アンタのつばで汚れてるんだろうね」
「申し訳ございません…ドライヤーをお借りして乾かしてもよろしいでしょうか」
「ふーん。それに熱風を与えてもっと匂いを楽しみたいってこと？」
「うぅ…そ、そうです…」
私の靴を”キレイにしてきた”ワンコの股間は貞操帯の中ですっかり膨れ上がり、貞操帯の穴から早くも透明の液体が糸を引いていた。
「ねえ。あなた汚いのが床に垂れてるよ？」
「はい…申し訳ございません…床を舐めてもよろしいでしょうか」
「聞くまでもないでしょう」
「い、いえ…その……舐めるのはペットの仕事だと思いますが…理名様のお部屋の床を汚してしまいます…」
舐めることに抵抗はなく、むしろ舐めてもっと惨めになりたい。
そしてより興奮したいという自分の自我と、私が万が一床に唾液が付いて嫌悪感を抱くリスク。
その両面を考え、私の気分を害さないように最大限の配慮をする。
頭がいいペットというのは会話が早い。
ビジネスと一緒だ。
相手にとっての利益と、自分にとっての都合。
その両方のバランスを伺いながら会話をできる。
”これは私だけの利益ではありません、あなたにとってもメリットがあると思います”
そういう会話ができる犬。
簡単に見えて多くの人ができない会話。
主従関係とは一見上下関係に見える。
実際にそうだともいえる。
だが、その奥にはお互いのメリット、お互いの興奮がなければならない。
そして若いマゾはこれがわからない。
そのメリットととは、そこにたまたまあるものではなく、二人で創るものなのだ。
「ふ。あなたって本当にアタマのいい犬なのね」
「いえ…そんなことは…そうだとしても、理名様の教育のおかげです…」
私は組んだ脚を下ろして、垂れたワンコの汁を足指で擦る。
ワンコは申し訳なさそうにそれを見るが、目の奥は期待でいっぱいだった。
そしてワンコの求めている言葉を投げかけてやる。
「はい。拭いたわよ。お食べ」
「ありがとうございます、、、失礼します」
右足の親指をじゅるじゅるとしゃぶるワンコ。
私の脚の筋肉が辛くないように両手を添える。
私もワンコの喜ぶように、もう片方の足でペチペチと頬を打ってやる。
「美味し？」
「はい…美味しいです」
「ねえ。アナタが来る予定だったから、昨日はシャワー浴びずに寝たけど」
「うぅ、、嬉しいです…」
かわいい。ワンコ。私の汚れ切ったアソコを舐めたくて仕方ない表情を見せる。
私は理名だ。
私はこいつが一番興奮することを与えてあげなければならない。
私はこいつに何も与えないことで、こいつに興奮を与えてやるのだ。
「そう。じゃあ、アナタが大好きな汚れたおまんこ。今からアナタの目の前で石鹸で無臭にしてあげる」
「うぐぅ！そんな…」
「目の前にあるのに何も与えない。嬉しいでしょ？」
「う、うぐ…そ、その…一か月ぶりに理名様にようやくお会いできて……その…」
「嬉しいでしょ？」
「う、嬉しい………です……」
床に垂れるワンコの汁は止まらず、すぐにシャワーに向かえなかった。
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