このお話は以下の続きとなります。
未読の方は先にそちらからお読みくださいね。
「やめてえ!!やめてってば!!」
「動くとケガするよ。別にそれでもいいけどね」
彩は白パンツのボトムスと、紺色のカットソーを着ていた。
「やめろ!!おい!!やめてよ!!!」
私は躊躇なくその上着のおなかの部分からハサミを入れて 上着と一緒に中のキャミもチョキチョキと首元に向かって刃を進めた。
刃が胸元に届いたときに、彩は諦めた様子で「うう..」と小声でうなだれた。
首元からお腹にかけて切るよりも、お腹から逆に向かって切る。
頭に向かって進んでくる刃を見たときに、誰もが恐怖を感じる。
もっともこの時の彩は情けなく男用の、いや、男児用のブリーフを頭にかけ、そのブリーフで蓋をするようにJKの上履きを顔にあてていたから刃は見えなかっただろう。
ジョキジョキと進む切れ音がかえって恐怖を増加させたのかもしれない。
切り終わると、ピンク色のブラだけになる。
男をだまし続けてきた胸は、しっかりと蓄えられたやわらかそうな脂肪に包まれていた。
それでいてくびれたウエスト。健康そうなハリのある少し小麦色の肌。
世の中の女を8種類くらいに分けるなら、タイプは違うが、
東西南北に棲み分けるなら私と同タイブ、もしくは美香のようなタイプの女だった。
奇しくも同じS女を名乗り、女王様を売り物にし、同じようなタイプの女であることに私は更なるイライラを覚えた。
「絶望のその先に興奮を与えなさい」
私はそのようにエージェントに指導している。
この女が与えたものはなにか?
ただの絶望だ。
いや、興奮を餌に絶望や人間不信、不条理、不義理の限りを与えているといっても過言ではない。
SMはヒューマンドラマだ。
私はそう思っている。
依頼によって数々の残虐行為を繰り返した私にも、私なりの矜持がある。
こういうただの金目的の女はそれがない。
こいつは支配しているフリをして、自身がお金に支配されているのだから。
「クソ女の割に、かわいい下着じゃない」
「くそ..その服高かったんだからな......弁償しろ、よ』
「このブラジャーもT社ね。そこそこするわよね」
そういいながら私はブラのカップとカップをつなぐ中央の部分をあっさりと切断した。
左右に引っ張られていることで安定を保つ構造のそれは、そこを破壊されることで一気に左右に向けて崩壊する。
私は何人ものそれを切ってきたことがあるが、この瞬間の”開胸”が好きだ。
まるでそれまで押さえつけられたいたものが一気に流れ出すような、 このバチンという音が女としての最初のブライドが音を立てて崩れる音に聞こえるのだ。
仰向けで切られるとだらしなく左右に揺れながら垂れる胸。
きちんと行儀よく収まっていたものが、崩れる瞬間。
どんな上品な女でも仰向けにされてここを切断すると、同じように胸が”下品に踊る”。
女ならその瞬間のだらしなさを人に見られることは耐え難い。
くっきりと胸元についたブラの跡。 そういう一つ一つをついてやる。
「結構いい胸してるのね。だらしなくぽい~んってはじけ飛んじゃって笑」
私はブラの跡を指でなぞりなが言う。
「これが数多くの男を虜にしてきたおっぱいですね」
「こいつが虜なのは、その男のお金だけだけどね」
「くっ…!なんなんだよ!! これとれよ!!!くせーんだよ!!」
「お前はいまからたっぷりお仕置きを与えてやる」
騒ぐ彩を見下ろしながら、私はこの女の崩壊を想像しスイッチを入れた。
ううん。ギアを上げた。
サディスティックなギアを。
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