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大学生カップルの悲劇 強制家畜つがい調教②
「――ッ、ここ…!り、莉子!?お前ら、何して!!!!」
目を覚ました悠斗が、大きな声を上げる。
理名は興が削がれた、とでもいうように溜息を吐き、ハンドバッグの中からスタンガンを取り出し、なんのためらいもなく悠斗の首に当てた。
「ぎゃあああ!!」
バチバチッ、と強い火花が迸り、悠斗は忽ちの内に気を失う。
「ゆ、悠斗くん…っ」
莉子が悠斗へ駆け寄る様子も、最早興味がないと言わんばかりに理名は先程莉子から奪った鞄の中身を漁り、財布を取り出す。
その様子をみた莉子が、やはり金銭目当てだったのか、と安心する一方で、理名は財布の中を漁り始める。
――何を、探しているのだろう。
「あ、みーつけた」
――取り出したのは、学生証だった。
裏には住所の記載もしてある。
理名はそれを繁々と眺め、にったりと笑った。
「へえ莉子っていうんだ。J女子大学か。確かに近いね。おうち、この近くなんだ、折角お近づきになれたんだし、いまから遊びに行ってもいい?」
「う、家…お、お願いします!それだけは…!許してください、他のことならなんでもします…っ」
「勿論‶他の事‶もしてもらうよ、ただ、場所を莉子ちゃんのおうちにしよ~ってこと」
「…っ」
こんな人たちに家を知られたらどうなってしまう事だろう。莉子は近い未来を想像して震えた。
わざわざ了承をとるということは莉子に案内させるつもりなのだろう。
ということは、きっとこの人たちはここいら一体の地形に詳しくないはずだ。
莉子が頷かなければ、ここから動けないに違いない。そう遠くない所に交番もある。深夜警らで誰かがが通りかかるかもしれない――、そうすれば、解放される。
悠斗の腕を握り、地面を見つめた莉子の頭を、ふいに柔らかな手が優しく撫でた。
「いいの?このままここにいたら、寝ているカレシくんが酷い目にあっちゃうかも。ね、五条」
理名に指示されて、五条が漸く動いた。
気絶している悠斗の胸倉を強くつかむと、拳を大きく振りあげる。
「――っ…やめて!分かりました、分かりました、からあ…っ」
莉子がそう、叫びにも似た了承を告げると理名はうっそりと笑い、莉子の頭を撫でた。
「いい子いい子。楽しい事いっぱいしようね」
――この人の笑顔は、怖気が立つ。
莉子は理名に腕をとられるがまま、がっちりと組んだ。
莉子の荷物も、理名が持ったままだ。
気を失ったままの悠斗は、五条が抱え、皆でトイレを出る。
夜の湿った空気が、いやに冷たく感じた。
公園で誰かに助けを求めようかと思ったが、最悪なことにそのトイレから出た4人を見ている者は誰一人いなかった。
莉子はこれから起こりうるであろう惨劇を予感して重い足取りのまま、自室へと歩を進めた。
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大学生カップルの悲劇 強制家畜つがい調教④
作者は本作の続編を執筆中ではありますが、サイトに訪れていただいた皆様の反響で公開を判断します。
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