こちらは強気上司唯衣が、佳澄と美香の奴隷に堕ちるまで①の続きです。
「…ん?これって、、」
よく見てみればそれは会社のタブレットだった。
【SRI-3AB98-2】という社内品のラベルもついている。
佳澄はふと、社内でのとある出来事を思い出した。
何ヶ月か前に顧客情報の詰まったこのタブレットが社内から無くなったことが原因で大騒ぎになったのだ。3台あるうちのこの2号機がなくなり、営業部総出で社内中を探し、部員はすべて持ち物検査やデスクの中まで検査された。
言うまでもなく新卒である私や、同じ同期で目をつけられている美香は、特に犯人候補としてひどく糾弾された。
美香は佳澄の同期であり、歳は離れているものの仲の良い相手だった。
ただ美香は物事をズバッという性格のために、唯衣から特に嫌われており、新人研修ではほかの同期も含めて唯衣が研修を担当したが、美香の評価は著しく悪く、個人相手の営業3課に回された。
私と同じ1課で企業を相手にしたかった美香は、いまでも唯衣の評価のせいだと恨んでいた。
結局タブレットの紛失は私と美香に疑いの目が向いたまま、部長が代表で始末書を書いて収束した。
それがまさか唯衣の部屋にあったとは。
というか、これ、返すのを忘れていたのはコイツなのでは…?
私は思い出した。
あの時部長と一緒に唯衣に呼び出されて、何回も「あんたがどこかに置き忘れたんじゃないの?」と糾弾され続けたことを。
それが苦しくて、美香と泣きながら愚痴ったこと。
とにかく、辛かったことがぶわっと頭の中に蘇ってきた。
真相は不明わからないが、これは明らかに唯衣のミスとしか思えない。
当人は酒のせいで爆睡を続けている。
もう誰かに話したくて堪らなくなってきて、私は思わず自分の携帯のLINEで美香に連絡を送った。
「今電話していい?」
「いいよー、またアイツに連れ出されてたもんね。困った時はお互い様!」
”щ(゚Д゚щ)カモーン”というスタンプが送られてきたと同時に、即座に私は電話をかけた。
「もしもし、ごめんね…こんな遅くに。」
「いいよいいよ、だって私がアイツにズバッと言ってもっと遅くなった時に佳澄は電話付き合ってくれたじゃん?」
「あったね笑。そんなこと。でも、その代わり面白いこと知ったから。」
「え?なになに?まさかアイツの弱みでも掴んじゃった?」
「ふふ。待ってね」
タブレットの写真を送り、いままでの経緯を説明すると、
美香は「今からそっち行っていい?住所教えて!」と楽しそうな様子。
住所を伝えると
「今から向かうね〜!あと、面白いこと考えちゃった。メッセージで送るね。」
というと共に通話は切れた。数分後美香から漫画が送られてくる。
「これ、アイツにやろうよ。」と一言。
見てみると、3~4人の女子高生が教師を奴隷のように扱って、調教していく。
教壇の上で自慰を強制されたり、裸にされて恥ずかしい落書きを書かれて、踊らされたり、
大声で恥ずかしいことを言わされていた。
そんな男性向けの漫画だった。どこかゾクと胸が高鳴った。
夢中になって読んでいるうちに、美香がやって来る。
私はしー!!と指で静かにとサインを送りながらドアを開けた。
左手にはタブレットを持って、玄関先で静かにそれを美香に手渡した。
美香はにっと笑ってタブレットを手に取り、囁くように耳元でこう言った。
「これでうちらの楽しい社内生活が送れそうだねえw」
つづきはコチラ
強気上司唯衣が、佳澄と美香の奴隷に堕ちるまで③
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