このお話は以下の続きとなります。
未読の方は先にそちらからお読みくださいね。
ライブの視聴者に凛がアンケートを取り、数分が経過した。
彩は「ほごおお!!!ぐっさい!!」と”上履きの中で”いまだに声を籠らせていた。
「いまのところ赤が一番人気です」
画面をチラリと見た私は、回答期限の5分に満たないことに気づいたが、早々に赤に決めた。
正直何色でもいいのだ、どうせ最終的には全部使っていくのだから。
「おっけ。じゃあ、凛。赤のバック開けて」
「わかりました笑」
「ちょっとまって!!ってなんだよ!!視聴者って誰だよ!!ほどけっては!!」
”覆面”をされ、あたりがよく見えない彩は、必死に状況を掴もうとする。
耳からだけの情報を頼りに、胸を丸出しのまま自分が撮影されていることを知ればどんな女も恐怖に包まれるだろう。
「ちょっと状態を起こしてあげるわ」
椅子の下に付いているペダルを踏むと、180度水平に寝ていた彩は45度くらい起き上がる。
ブリーフの生地越しにうっすら見ていた天井が、その場に立つ私のシルエットに変わったのだろう。
彩は「おい!!誰だお前!!顔見せろよ!!汚ねーぞてめー」と大声を上げ続けた。
私がその声を無視していた間に、凛は赤色のバックを開けた。
ローブ、蝋燭、鞭、乳首クリップ、ボールギャグ、ケイン、針、など・・が並んでいる。
「うわ!たくさんありますね」
「うん。そのバックは苦痛責め用の道具だね。テーマは「痛み」ってところでしょうね」
「あはは笑。彩さん、最初からいいの引当ましたね」
「は?は?なに!!なんなの!!やめろよ!!」
「少しカメラマンやりますね。視聴者さんにも道具を見てもらいましょう」
凛は備えられている三脚ごとカメラを持ち上げ、彩の顔、胸、股間の靴跡などを映し、その後キャリーバックの中身を視聴者に見せた。
<胸キレイ!>
<胸いい!>
<おぱーいw>
<乳首うまそう>
<乳首クリップキボー>
<乳首クリップ!!>
<ズボンカット、はよ>
<っていうかなにその顔wブリーフじゃね?w>
<なんか靴の裏が見えるw>
<もっとアップ希望w>
Liveのファンたちは口々に勝手なことを言っている。
インターネットの世界は一方通行だ。
人々は自分の好きな時間にアクセスをして、自分の都合に合わせて自分の都合を伝える。
1時間だけ見ていたい就寝前のオトコは「早く苦しめろ」と言うだろうし、
朝までじっくりエンターテインメントとして楽しみたいオンナは「もっと時間をかけて苦しめろ。すぐに堕ちたらつまらない」と言う。
そんな身勝手な人間たちの意思や希望をうまく汲み取り、なるべく全員が満足をいくものを提供する。
それはSMスキルというよりはファシリテーション(※)の能力だろう。
(※)会議やミーティングを円滑に進める技法
SMの力が高い人間だからと言って、それには向き・不向きが存在する。
だが一方でファシリテーションが上手い人間はSMには向いている。
何事も円滑に進行させる力と言うのは、その場その場の臨機応変なスキルだから。
「みんな乳首クリップ使ってほしそうですね」
「胸を見せてるからだろうね笑。おっけい」
私は乳首クリップを取り出すと、そのピッチを確かめた。
市販されているものの中でもかなり強度が高いものだった。
そのクリップの残酷なまでの強さを確かめた時、私のアタマの中に次々と彩を苦しめる作戦が浮かんでいった。
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